インタビュープロジェクト開始

Undefined Book & Documentary

ビデオアートのパイオニア達に焦点を当てて

VCTは現在、ビデオアートのパイオニア達にスポットを当て、その功績とアクチュアルなアーティストとしての現在のプロジェクトや創作活動について、インタビューを行っております。この模様はインタビュー集として書籍出版を計画しておりますが、そのプロセスをWEB上でご紹介したいと思います。また取材はハイヴィジョンビデオカメラを用いており、いずれはドキュメンタリー映像としてご覧いただけるように考えております。

主催:VCT/ビデオアートセンター東京

助成:ICF/国際コミュニケーション基金



松本俊夫さんのインタビューを行いました

7月3日

ドキュメンタリー、劇映画、実験映画、ビデオ、インスタレーションなど幅広い映像表現を行ってきた松本俊夫さんをインタビューしました。常に制度的で、因習的なものから逃れつつ、表現してゆくという頑強な意思と創造性に迫りました。また作品が作れなかった時期などの苦労話もうかがえました。

インタビュー:瀧健太郎 ビデオカメラ:大江直哉 

協力:日大芸術学部



ナム・ジュン・パイクのエンジニア、阿部修也さんと秋葉原を訪ねる

6月28日

1963年よりナム・ジュン・パイクのエンジニアを務めている阿部さんを取材しました。パイクとの出会いの場でもある秋葉原の一角の電子パーツ店をお借りして、パイクとの共同で製作したロボット・シリーズや、パイク・アベ・シンセサイザー、そして現在も続いているパイクのアイデアの具体化に至るまで、当時の逸話から近年に至るまでのお話を伺うことができました。

インタビュー:瀧健太郎 ビデオカメラ:大江直哉、アシスタント:那須朝香 

協力:国際ラジオ、内田ラジオアマチュアショールーム



前衛芸術の先駆的存在、山口勝弘さんを取材しました

11月3日

1950年代よりグループ「実験工房」にはじまり、日本の前衛とメディアアートの先駆的存在である山口勝弘さんにインタビューをしました。

ご高齢にも関わらず今尚現役で執筆活動などを行う山口さんが、バウハウスやダダイズムといったアヴァンギャルド芸術とご自身の映像制作との関わりなど興味深いお話をお聞かせいただきました。

また神戸ビエンナーレ2007にゲスト出展している作品「モバイルプラネット」を取材し、山口さんの宇宙時代を先駆ける考察を取材することができました。

インタビュー:瀧健太郎 ビデオカメラ:大江直哉 

協力:神戸ビエンナーレ2007






写真:山口勝弘 「モバイルプラネット」より

 

福井へ山本圭吾さんを訪ねて

10月25日

60年代よりビデオを使ったゲーム的な作品、ネットワークを介したアートに取り組んでいる山本圭吾さんを訪ねて福井県に所在するk-bit研究所で取材をしました。山本さんがサンパウロビエンナーレ、ドクメンタなどに招かれるきっかけとなったビデオ作品に観られる日本独自の思想などについてお聞きしました。

インタビュー:瀧健太郎 ビデオカメラ:大江直哉 

出光真子さんのインタビュー

8月23日

女性の視点から独自の世界観をみせることで世界的評価の高い出光真子さんのインタビューを行いました。出光さんは作品画面の中に更にモニター画面を映し出す「マコスタイル」と呼ばれる手法などで知られており、70年代よりビデオを使った表現を行ってらっしゃいます。

インタビュー:瀧健太郎
ビデオカメラ:大江直哉 スティル:吉田亮子

沖縄名護市で中島興さんのインタビュー

7月28日

70年代より世界各国でビデオ作品やインスタレーションを発表してきた中島興さんのインタビューを沖縄は名護で行いました。中島さんは名護市商工会の依頼で、美術学生さんたちと地元の地域活性のプロジェクトに参加していらっしゃいました。

協力:名護市商工会

インタビュー:瀧健太郎
ビデオカメラ:大江直哉 スティル:瀧健太郎

中谷芙二子さんの霧のイベントを取材

7月9日/10日

お台場の日本科学未来館で行われた「火と氷の島 アイスランド ヨハン・ヨハンソンの世界」ライブ・コンサートにて、霧の彫刻家として中谷芙二子さんが会場の演出を行いました。今回はライブ・コンサートの様子と、中谷さんの会場での設営などを取材させていただきました。

ビデオ撮影:大江直哉、相澤義和、スティル:瀧健太郎、吉田亮子

協力:日本科学未来館アリオン音楽財団、プロセスアート

飯村隆彦さんのインタビュー

6月21日

60年代より実験的な映画、ビデオアートに取り組んでいる飯村隆彦さんのインタビューを行いました。ビデオを使った初期の試みから、最近のマルチメディア作品まで包括的な質問にお答えいただきました。


インタビュー:瀧健太郎
ビデオ撮影:大江直哉 スティル:相澤義和、瀧健太郎




仏ビデオアーティスト、ロベール・カエンさん取材

6月15日

日仏学院で行われた「ロベール・カエンの『時』:フランス・ヴィデオアートの先駆者・ロベール・カエン展」 のために来日されていたロベール・カエンに、ORTFの研究所でピエール・シェフェールにミュージック・コンクレートを学び、また音楽からビデオアートへと変遷してゆく彼の制作についてなどのお話をお聞きしました。

協力:東京日仏学院、ブリュノ・アスレ、大平奨

インタビュー:瀧健太郎、ビデオ撮影:大江直哉


展示の様子:「冬の景色」(ビデオ・インスタレーション、2005)

ズビグ・リプチンスキーさんのインタビュー

6月4日

映像学会の公演のため来日したポーランド出身の映像作家、ズビグ・リプチンスキーさんに、初期の実験的なフィルム作品から、合成を多用したビデオ作品、さらにはハイヴィジョン映像の開発と制作についてなどを質問しました。

協力:為ヶ谷 秀一、石井宏枝、NPO法人ブロードバンド・アソシエーションCADセンター

インタビュー:服部かつゆき、瀧健太郎
ビデオ撮影:大江直哉、サブ:勝又嘉彦、相澤義和
スティル:新村雄亮